毎日の料理や食事で、意外と活躍の幅が広い「穴あきスプーン」。見た目はシンプルですが、その実用性には驚かされることもしばしばあります。今回は、そんな穴あきスプーンの活用アイデアを、実体験を交えながらご紹介します。
✅ 穴あきスプーンが活躍するシーン
1. 余分な汁気をカットできる
カレーの具材や煮物を盛り付けるときに、汁気だけをしっかりと切ってすくえるというのは、実際に使ってみると想像以上にありがたい機能です。
特にお弁当づくりでは、汁気の多いおかずをそのまま入れてしまうと、移動中に漏れてしまう危険が高く、実際に私も何度か失敗を経験しました。
例えば、以前普通のスプーンで肉じゃがを詰めた際、ほんの少しの汁が漏れただけで、カバンの中が悲惨な状態に……お気に入りのノートまで汚れてしまい、かなりショックを受けました。
あれ以来、穴あきスプーンは私にとって“弁当づくりのマストアイテム”となりました。汁気をしっかりと落としながら、具材だけをきれいに盛り付けられるので、詰める作業も快適ですし、見た目も美しく仕上がります。
さらに、朝の忙しい時間でも焦らずにすむ安心感があり、日々の弁当準備がぐんとスムーズになりました。
2. 揚げ物や茹で野菜の取り分けに最適
天ぷらやから揚げなどの揚げ物を油からすくい出すとき、しっかりと油を切ってくれるのは本当に助かります。
私は特に、自宅でおやつ用にさつまいもチップスを作るのが好きで、いつもこの穴あきスプーンを使っています。
揚げたてをすくい上げると、余分な油がサッと落ちてくれるので、ベタつかず、サクッとした軽やかな食感に仕上がります。
まるで専門店のような味に近づくので、ちょっとしたご褒美タイムにもぴったりです。
また、茹でたブロッコリーやオクラなどの野菜を取り出す際にも活躍。
水をしっかりと切ることで、盛り付けたときに皿に水がたまるのを防げます。私は以前、お弁当にブロッコリーを詰めたら水分がご飯に染みてしまい、がっかりしたことがありましたが、このスプーンを使ってからはその失敗も激減。
特に、朝の忙しい時間にお弁当づくりをする際は、この手間のかからなさが大きな助けになっています。見た目にもきれいに盛り付けられるので、家族にも好評です。
3. 缶詰や水煮パックの汁抜きにも
ツナ缶やコーン缶など、水分が多い食材の調理時には、穴あきスプーンで汁だけを捨てられるのがとても便利です。
特に忙しい平日の夜や、ぱぱっと作りたい時のサラダなどには重宝します。
実際、ある日ツナ缶の汁ごとサラダに混ぜてしまい、ドレッシングの味が薄まり、せっかく準備したサラダが台無しになってしまったことがありました。
食卓に出した瞬間、家族も「今日のサラダ、ちょっと水っぽいね」と一言。
がっかりしてしまいました。
それ以来、穴あきスプーンを缶に差し込んで押し当てながら、余分な汁をしっかり切る方法を習慣にしたところ、サラダの味がきちんと引き締まり、美味しさがしっかりと感じられるように。
さらに、汁が少ないことでドレッシングの絡みもよくなり、野菜のシャキッとした食感が生きるようになりました。
最近ではツナだけでなく、コーンやミックスビーンズ、水煮のひじきなどもこの方法で使いこなしていて、冷蔵庫のストックを上手に使い切る助けにもなっています。
缶詰の活用がさらに楽しく、実用的になったと感じています。
✅ 私のおすすめ活用法:実体験からのベストシーン
エピソード①:おでんの取り分けが感動レベルに
冬場、おでんを家族で囲むのが毎年の楽しみなのですが、これまでは具材をお玉で取り分けていたため、汁も一緒にたっぷりすくってしまい、盛り付けるたびにテーブルが濡れてしまうことがよくありました。
特に、熱々のおでんの汁は注意してもポタポタ垂れてしまい、毎回拭き取り作業が必要でした。
そんなある日、試しに穴あきスプーンを使ってみたところ、具材だけをスムーズにすくい上げることができ、汁はきちんと鍋に残るという理想的な状態に。
こんにゃくやちくわなどの滑りやすい具材も、しっかりとホールドしてくれるので安定して取り分けられます。
そのおかげで、器への盛り付けもキレイにできて、テーブルを汚すことなく食事がスタートできました。
さらに驚いたのは、子どもたちまでが「今日のおでん、なんだかキレイだね!」と気づいてくれたこと。
食卓がいつもより整っていると、家族の食事の雰囲気もどこか落ち着いた感じになり、食後も皆が気分よく過ごせました。
この体験以来、おでんの日には必ず穴あきスプーンを常備。毎年の楽しみがさらに快適で心地よい時間になりました。
エピソード②:子どもの離乳食づくりで大助かり
離乳食後期になると、煮た野菜や豆などをやわらかくして与える機会がぐんと増えてきます。
この時期は食材の形を少しずつ残しながらも、噛みやすさ・飲み込みやすさを意識するため、調理後の水分量の加減がとても大切になります。
スープから具材を取り出すとき、普通のスプーンを使うと水分が一緒に乗ってしまい、結果的にお皿が水っぽくなったり、子どもがべちゃっとした食感に驚いて口を閉じてしまうことも。
実際、うちの子も最初はにんじんやかぼちゃの煮物が好きだったのに、水っぽい状態で与えてしまったせいで、一時期まったく口にしなくなってしまったことがありました。
ところが、穴あきスプーンを使い始めてからは、水分を程よく切って与えられるので、食感もよくなり、再び野菜を美味しそうに食べてくれるように。
さらに、スプーンの面が広くて安定しているので、器に移すときに手元がぶれにくく、こぼれにくいのも大きな利点です。
育児中の忙しい時間帯でもサッと使えて、後片付けもラク。
まさに“地味だけど最強”な育児ツールのひとつとして、我が家では今でも引き出しの一番取りやすいところに常備しています。
✅ 穴あきスプーンを選ぶときのポイント
- しっかりとしたステンレス製:熱にも強く、食洗機対応のものが多いので、毎日の使用に最適。
- 穴の大きさと数:食材が通りにくいような細かすぎる穴よりも、適度なサイズで汁切れの良いデザインがおすすめです。
- 持ち手の長さ:深めの鍋で使うなら、ある程度長さがあると使いやすいです。私の愛用品は、味噌汁鍋からも楽にすくえるサイズで、出番がとても多いです。
✅ まとめ:地味だけど、生活を豊かにする道具
穴あきスプーンは、一見すると「ちょっと変わったスプーン」ですが、実際に使ってみると、その便利さに気づかされるキッチンツールのひとつです。
特に、汁気を切りたい場面では、普通のスプーンでは到底かなわないほどの使い勝手を発揮してくれます。
煮物、揚げ物、缶詰、離乳食、そしておでんのような鍋料理——これらすべてのシーンで活躍できる道具は、意外と限られています。
「これじゃなきゃダメ!」と感じる場面が、実は毎日のようにやってくるのです。
私自身、調理の失敗や子育て中の工夫を通して、穴あきスプーンの本当の価値に気づかされました。
最初は「ちょっと便利そうかも」くらいの軽い気持ちで購入したものの、気づけば今では、料理の流れを止めずにさっと手に取れる場所に常に置いてある、まさに“相棒”のような存在です。
たとえば、スープから具材だけを取り出したいときに、普通のスプーンではうまく汁が切れず、何度も器に移す手間がかかっていました。
でも穴あきスプーンを使えば、一回の動作で必要な分量を、最適な状態で取り出せるのです。この時短感覚は、忙しい日常のなかで本当にありがたいものです。
もしキッチンに眠っている穴あきスプーンがあるなら、あるいは購入を迷っている方がいるなら、ぜひ一度試してみてください。
これまでなんとなく感じていた“ちょっとした不便”が、思いのほかあっさりと解消されてしまうかもしれません。
それだけで、日々の料理がぐんと楽しく、心に余裕を持てる時間へと変わっていくはずです。